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マグノリア

2012年08月12日 22:50

Huluに「マグノリア」が上がっていたので、10年ぶりくらいに観ました。


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(2004/01/21)
ジェレミー・ブラックマン、トム・クルーズ 他

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初めて見た時も衝撃的だったけど、今観て、あらためて打ちのめされたのでした。

一見無関係なようでどこかで繋がっている人々の一日を描く群像劇で、
3時間超の大作なのですが、その長さはあまり気にならないくらい、テンポよく色んなことが起きます。
(なんせ登場人物の人数が多いので)

しかし、今回観て思ったんだけど、異なる人物に同じテーマが重複して与えられているよね。
(死の前に自分の人生を振り返った際の後悔の念、自分の犯した過ちへの懺悔、親と子の確執、愛の持っていき場所、等)これをもっと単純化して、もっとコンパクトに観やすくまとめることもできたんじゃないかと思ったんだけど、それをやらなかったからこそ、この映画は重いんでしょうね。

私はジョン・Cライリー演じる警察官が、デートを申し込んで有頂天になった直後に、警察官として最悪な大失態をしてしまうエピソードがすごい気に入っていて。気に入ってるというのもおかしいけど、なんというか、さっきまで浮かれまくってたのに、突然泣きたいくらい惨めな気持ちに叩き落されるかんじが、何だかもの凄く共感できてしまい・・・。しかし、だからこそ、彼が自分の恥部を正直に告白するシーンに心打たれてしまう。

あと、フィリップシーモアホフマンが演じる介護士も印象的だった。一見優しげなんだけど、表情のいやらしさが半端なく、一筋縄ではいかない感があり。エロ本を頼むエピソードとか、何かニヤリとしてしまう。

極めつけは元ちびっ子クイズ王(ウィリアムH.メイシー)の
「愛があるのに、そのはけ口が見つからないんだ」というセリフ。


誰もが自分(と周囲数メートル)の問題の中でもがき苦しみ、ほとんど盲目的になっているところに、
天変地異が起きる。
冷水を浴びせられたみたいに、一瞬自分の問題を忘れて、その奇天烈な現象に仰天するかしない人間達。

リンダ(ジュリアンムーア演ずるお金持ちの嫁)は、タイミングが違っていれば(=あの怪奇現象の後だったら)、違う結末を選んでいたんじゃないな。

こういうことも有り得る it did happen....

映画って色々なタイプのものがあり、それこそ、多くを語らずに観るものが感じ取ればいいっていうスタンスもあるじゃないですか。実際、説明が多すぎる映画は辟易するけれど、結局、映画って制作者の創作物なわけだから、映画の中から勝手に感じ取って下さいっていうのも、何だかなあって思えていたこのごろ。

しかしマグノリアを観てたら、「どれだけ映画の中に自分の想いを表現するか、盛り込むか」、それに賭ける情熱がストレートに伝わってきて、何だか清々しくなりました。

というか、この作品を作ったとき、P.T.アンダーソン(監督&脚本)は20代だよ。
すごすぎるよ。信じられませんよ。

**********************************


映画の中で、Aimee Mannを中心とした楽曲をストーリーと巧みに絡ませていて効果的でしたが、
音楽担当のJon BrionはElliott Smithと組んでレコーディングをしていた時期があったそうです。
本来ならFigure8の後に出るアルバムだったはずですが、
結局、仲違いによって、ほとんど完成していたものをElliottが捨ててしまったとのこと。
Elliottファンとしては、本っ当〜に悔んでも悔みきれません
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