--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

停電の夜に

2011年03月18日 01:12

停電の夜に (新潮文庫)停電の夜に (新潮文庫)
(2003/02)
ジュンパ ラヒリ

商品詳細を見る


関東では連日計画停電が行われています。
先日、停電に当たった夜にふとこの本のことを思い出しました。
表題作は、停電の夜に、夫婦の間で始まる一風変わったやりとりが綴られる短編。
予想をひらりとかわすラストが何とも言えない後味です。

ですが今回、ロウソクで明かりを取りながらぼんやり思い出したのはこの表題作ではなく、
その次に収録されている短編「ピルザダさんが食事に来た頃」。
初めてこの話を読んだ時に、心に強く残った言葉があったんです。
”~このとき初めて、はるかに遠い人を思うということを知った”
たまたま当時、自分もそんな気持ちを強く実感している時だったので。

そして今、思いを馳せるのは避難所の人達のこと。
私たちにとっては暗くて寒い思いは停電の間の数時間。
でも避難所では先の見えない停電状態がずっと続いている。

具体的に被災地の人達にできることと言えば、
節電と心ばかりの寄付(これもどこに出せばいいのか迷うけど、とりあえず仕事場の募金に)と、
今の所思いつくのはそれくらいしかないんだけど、
一番大切なのは毎日を平常に営む努力なんではないかと思ってます。
不安を煽る情報に過剰反応することなく、必要最低限なものを手元に置いて、
冷静に対処する。そして自分達の仕事をして、社会が滞らないようにすること。
無事だった私達がパニックになってどうする?
ただし現実問題、「明日のガソリンがない」って状態で車を使う会社が焦らずにいられるわけないし、
通勤ルートの電車が朝から全て運休になった時には私も頭がショートしてしまった。

しかし…。
一日くらい家に帰れなくたって、電気が使えなくたって、仕事がポシャっちゃっても、
たかが知れているし、「やっべ~」くらいに緩く構える度量が必要なんだ。
もちろん、状況が刻々と変わっていってるので、そんな甘いことは言ってられないかもしれないけど、
我先にと先走って行く人達につきあっていたら、皆疑心暗鬼になって人が信じられなくなりそうで怖い。

今週はまぎれもなく日本の非常事態だけれど、自分にとって何が大切で何が必要なのか、色々気づかされた。
スポンサーサイト


最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。