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Mommy

2015年06月07日 10:18

少し前にグザヴィエ・ドランの話題作、Mommy見てきました。
描かれている内容以上に、見せ方が面白かったなぁ〜!
アスペクト比1:1って、インスタというより、漫画のコマっぽいと思った。。。
コマに人物が一杯一杯収まってる感じで、もう、画面の人物に意識集中せざるを得ないっていう。
自分の日常生活に置き換えてみて気づいたんだけど、人間って自分の現在進行形のことはこんな風に視野が狭くなっていて(というか必死で)、客観的に見ることが難しいんだろうなあ。

そして、メインストリームの音楽をこんなにサラッと自然に使うのか・・・!という驚き。
だっていきなりしょっぱなからサラマクラクラン。
そしてカウンティングクロウズ。(ColorBlindはそんなにヒット曲じゃないかもしれないけれども)
オアシス。ラナデルレイ。セリーヌディオン。
イントロを聴いただけで分かってしまう曲ばかり。
でも一番パンチ効いてたのはアンドレアボチェッリ・・・。あの居たたまれなさ・・・。
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白河夜船

2015年04月26日 22:00

白河夜船



原作は読んだ事ないものの、ずっと前に何かの本で作者のよしもとばななさんが「高校時代、ひらすら眠ってばかりいた」みたいなことを語っていたのを思い出す。
それにしても睡眠って神秘だなと思うのだよね。
疲労回復の手段であり、癒しであり、逃避であり、快楽であり、娯楽であり、インスピレーションであり、記憶の貯蔵庫でもあり、無であり、、、不思議ですよね。
健全な睡眠と惰眠の作用の違いというか、メカニズムの違いって何なんだろうなー。

狙って行ったわけじゃないのだけど、なんと舞台挨拶の回だったようで、
終了後に監督と安藤サクラさんがご来場!
質疑応答などもあり、より深く作品について感じることができラッキーでした。

Kill Your Darling

2014年11月15日 21:51

最近見た映画(DVD)メモ。長い。


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Kill your darling

Nico Muhlyが音楽を担当しているからという理由で、軽い気持ちで鑑賞。
主演がハリポタの子だとか、日本ではビデオスルーになってることとか、
スキャンダル題材をBLチックに仕立て話題を狙った作品なのかなーと高を括ってましたが、
これ、予想を越えて打ちのめされました・・・。
この1週間私の脳みそ占領されます。切ない。

舞台は1940年代のコロンビア大学、後にビート作家として脚光を浴びる人々の仲間うちで起きた
痴情のもつれ的な殺人事件「カー/カマラー事件」が題材。
10年以上前に「バロウズの妻」という映画を見て、
この事件のことはうっすら知ってたんですが、今回印象が全く変わりました。
これまでの私の知識は、「被害者のデイブがストーカー的にルシアンに執着して、
襲われそうになったルシアンが自己防衛のために殺してしまった」というものだったんですが
事実そんなに単純な話ではないみたいで。

映画の終盤、「THE PERFECT DAY」と書かれた写真をギンズバーグが見つめるシーン、
ここに全てが集約されているように思える。
登場人物各々の喜び、悲しみ、絶望などに思いを馳せずにはいられない。
皆それぞれに不幸だけれども、幸せだった一時も確実に存在していたのだと。
しかし過去には絶対に戻れないし、
ある日突然、昨日までとはまるで違う世界に身を置かなくてはいけなくなる日も来る。
愛するが故に人は迷うけど、決断しなくてはいけない時が必ず来る。
その時に味わう、心がバラバラになりそうなほどの葛藤。


・・・。

何でDVDまで見てわざわざ他人(登場人物)に感情移入して苦しみ悶えてるんだ!?
とちょっと自分にツッコミをいれたくなるくらいにここ何日か映画の世界に入り込んでました。
ついでに今、「そしてカバたちはタンクで茹で死に」(事件をネタに書かれた、バロウズ&ケルアックの共作で、2005年ルシアンが亡くなった後にようやく出版された本。)を読んでまた悶々としている。
フィクションも入ってるんだろうけど、ここでのデイブの愛し方は心が痛い。

ああ、なんでわざわざシンドイ気持ちを味わいたいのか・・・我ながら不思議だよ・・・。



ところで、この作品はルシアン役に魅力がないと成立しない映画だと思うんですが、
Dane DeHaan氏、初めて知ったけど、かなり良かったです。
巷では「若き日のディカプリオにソックリ」と言われているらしいですが、私見では
(この作品に限っていうと)一番美しかった頃のジュード・ロウを彷彿させます。
ディッキー@リプリーとかボジー@オスカーワイルドとかに通じる、
傲慢でまばゆいばかりの美しさ。(←役的にも何か被るものがある)
ただしジュード同様、多分期間限定の美しさだと思われる。(頭髪問題など)
彼をググって見たらメタリカの画像がやけに出て来て、何だろうと思ったら
どうやらこれにも出てるらしいネ。↓

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あらすじが意味不明で無性に面白そうです!(笑) 
次はこれを見てスカッとしたい!!


チョコレートドーナツ、ポンペイ、私の男、ノア、神聖ローマ運命の日

2014年06月30日 01:06

今月は「映画館に行こう月間」として、たくさん見に行ってきた。(自分比)

●チョコレートドーナツ
●ポンペイ
●私の男
●ノア 約束の舟
●神聖ローマ、運命の日


一番満足度が高かったのは「ポンペイ」。⇒(6/10

ポンペイ

単純に娯楽作として面白かった。ラストシーンも潔くて結構好きです。


一方、ラストシーンで何とも言えない気持ちになったのが、「チョコレートドーナツ」。

チョコレートドーナツ

最初実話に基づく話だと知らず(冒頭でそんなキャプションが出てたかもしれないが気づかず・・・)、
見終わった後、「こういう1か0かの結末はヤダなあ・・・」と、
若干脚本に対して憤りというかモヤっとしたものを憶えたのですが、
後で実話がベースにあると読み、・・・愕然。

・・・でも実話かそうじゃないかで評価が変わるのって何なんだろう?(←自分に対しての問い)

(以下ラストに触れているので反転→
でもやっぱり映画はあくまで創作物だと思うから、凄く私的な希望なのだけど
・・・・違ったラストを用意して欲しかった。
一旦離ればなれになるけど、成人した男の子とカップルが再会するとか。
現実をごまかすとかそういう意味じゃなくて、製作陣にはオリジナルとして力強いラストを作り上げてほしかったなと
願ってしまう自分がいる。
←ここまで。)


「私の男」
※昨日、モスクワ国際映画祭で作品賞と主演男優賞受賞のニュースが!おめでたい!!

私の男

このスチール写真の2人の表情イイ。
閉じられた愛って不幸でしかない・・・でも惹き付けられずにはいられない。
家族の愛と男女の愛は一般的には全く別物だけど、
もしも世界に2人しかいなかったらそれはイコールになる。
・・・花の世界には淳悟しか存在してなかったということなのだろうか。

見ててちょっと謎なところもあって(純粋に言葉が聞き取れなかったりもして)色々気になるので、
原作のほうもいつか絶対読みたい。

あと蛇足ですが、見終わった後「She’s So Lovely」っていう映画をふと思い出した。
(ショーンペンとロビンライトが夫婦だった頃共演した映画で、何度も映画館に足を運んだ大好きな作品)
「私の男」とはだいぶテイストが違うんだけど、これも「周りがどうなろうとこの人しかいらない!」という
破滅的なカップルのエキセントリックなラブストーリーで、しかし妙な爽快感があり、
10代の頃の私は夢中になったのでした。
今見たらどう感じるだろう?今度DVD借りてこようっと。


「ノア」
ノア

「神聖ローマ、運命の日」
神聖ローマ

西洋歴史モノは大好物なのだが・・・・。
この2本はCGが目につきすぎて、歴史モノというよりむしろファンタジーの感があった。
ノアのほうはそもそも伝説みたいなものだから諦めもつくのだけど、
神聖ローマは楽しみにしてただけに、ちょいがっかり。
そりゃ、ハリウッドじゃないし(しゃべりは英語だけど、イタリア・ポーランド合作のもよう)予算も限られているのだろうからCGは仕方ないにしても、もうちょっとうまいこと処理できなかったのだろうかね。

そういえばポンペイもCGを多様してたはずなのに、あまり気にならず楽しめたんだよなあ。3Dだったからかなあ?

7/2追記↓
[ 続きを読む ]

ポンペイ

2014年06月10日 20:00

今月は自分の中で「映画を見るぞ月間」にしようと思っているところ。

先週チョコレートドーナツを見て、2本目はポンペイ。


ヴェスビオ火山の噴火によって一瞬にして灰に埋まった古代ローマの植民都市。
噴火に絡ませて、奴隷剣闘士と街の有力者の娘との身分違いロマンスや、
ローマvs被征服者の対立なども描くアクション大作。

、、、おもしろかった。

そもそもはアクションモノが見たいというより、
ポンペイの街がどんな風に再現されているのかが見たかったので、
2Dでも十分だと思っていたのですが、時間が合わず図らずも3D鑑賞。

それが良かったのか、すっかり映画の世界に引き込まれました。

噴火の激しさ、飛んで来る溶岩から逃げるスリル、戦いの臨場感はもちろん、
何よりも登場人物が立体的に、質量があるように見えるのがいいですね!
これまで3D映画はサンドラブロックの「グラヴィティ」しか見たことがなかったですが、
あれは吸い込まれるような宇宙の奥行きとサンドラ1人の対比が際立ってましたが、
ポンペイは・・・
はっきりいってジョンスノウの肉体美にKUGIZUKEでした。。。
(ジョンスノウ=主役の俳優さんの名前忘れてしまったので、、、Game of Thronesのキャラ名で呼んでしまおう)
ジョンスノウ、あんなに腹筋割れてたんだ。。。
別にマッチョ好きでもないけど、あの3D腹筋の威力には打ちのめされます。
(いや、もしかしてあの腹筋もCGなのか?見たままをそのまま信じていいのかもうわからなくなってる)
大作のわりに、キャストの中でスターといえばキーファーくらいで(個人的にはOzのアデビシがいてニヤリでしたが)、
主役の2人は地味だなーと最初思っていたけど、逆にその控え目な感じが純愛っぽさを引き出してて良かったなぁ。

あとはもうちょっとポンペイ市民の暮らしぶりのシーンも見たかったかも。

数年前に行った、ポンペイ遺跡写真を引っ張り出してみました。
pompeii01
市の外に向けてゆるやかな坂になってる。

pompeii02
水やワインを提供してた場所。

pompeii03
神殿だったか神託所だかのスペース。

pompeii04
一番印象的だったのは娼館。絵がたくさん飾られてた。



とりあえず、
Game of ThronesのSeason3の続きが見たくて仕方ありません。
(ロブ派からジョンスノウ派に鞍替え!)


風立ちぬ/WORLD WAR Z/True Blood

2013年09月08日 23:25

最近見た映画。

風立ちぬ

■風立ちぬ
勝手に戦争映画なのかなーと思っていたら、(少なくともわたしにとっては)全然違いました。
この映画のメインテーマは「今を生きろ」だと思ったよ。

本当は、主人公がちょっとでも戦争の道具を作ったことを反省したり、
戦死者を思ったりするほうが、一般的受けは良いに決まっているのですが、
そこを、敢えて、全て、端折ってきたことに制作者側の意志を感じました。
(もちろん、戦争が辛いことだというのは大前提で描かれてるのだと思います)

あと、主人公の声が普通っぽくてすごく良いなぁと思ったのですが、
素人は素人でも、エヴァンゲリオンの監督さんだったのですね。ビックリ。
(エヴァンゲリオンは見たことないですが・・・)


world war z

■World War Z
大興奮。特にパニック描写が大変エキサイティングでした。
しかし2時間でどう納めるんだという大風呂敷加減。
突っ込みどころは多数ありますが、個々のエピソードもかなり面白かったので、
映画ではなくドラマ化してほしかったくらいです。
ブラピもかっこ良かった。
それにしてもZ。
走るというか、勢い余って止まれないくらいの全力疾走。怖すぎる!!!



あと、映画ではないですが、TRUE BLOODという海外ドラマにもハマり中。

まさか自分がヴァンパイア萌えする日が来るとはつゆ思いませんでしたが、
主役のヴァンパイアのビルが素敵で・・・。
ちょっとくたびれてて、少し腹が出てるところとか肉感的な感じがセクシーです。
お気に入りシーンは何といっても「土の中から全裸でガバッ」です(笑)
全体的にかなりセクシーな雰囲気のドラマなんですが、
同時に妙にお笑い要素があるんですよね、、、別の海外ドラマをネタにしてたり。
スーキーの色ボケ加減も苦笑だし、ジェイソンのチン騒動も相当笑えた。
Huluでシーズン2まで見れます。

ルビー・スパークス

2013年05月30日 19:52

リトルミスサンシャインの監督&ポール・ダノ主演ッ。
劇場で見る気満々だったのだけど結局見逃してしまった作品。
早速DVDを借りたら、予想以上に良かった!

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ルビーは想像の産物というより、パラレルワールドから来たのだと信じることにする。
ありがちと言われようとも、最後の展開が素敵すぎて泣ける。そうでなくっちゃ!


この映画の中で、主人公が「She's real!」と言う場面があり
微笑みが止まらない大好きなシーンなのですが、
同時にKicking Giantの曲を思い出した自分。



Built to spillとCaustic Resinがライブ盤でこの曲をやってて好きになったのだけど、
オリジナルのボーカル、何度聴いてもすごい破壊力。
明らかにバックの女の子(ドラムの子?)の方が歌うまいけど、
んなこと知ったことかという勢いが清々しい。

デジデリオ・ラビリンス/ ホーリーモーターズ

2013年05月06日 17:25

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輪廻転生を信じるか信じないかと言ったら、うっすら信じているほうだと思う。
ただ、それは自分以外の人達の話であって、自分の前世とか来世とかそういう話になると
途端に想像が付かなくなるというか、あまり信じてないのかもしれない。

しかし、この作者のように自分の前世が「15世紀の天才美形彫刻家」とかって言われたら、、、
「ありえねー!」と思いつつ、何より好奇心&ミーハー心に火がついて、
やっぱり夢中で調べはじめるかもしれません。

まるでサスペンスのように次第に明らかになっていく謎。
ページをめくる手が止まりません。
事前に知りえないはずの情報を言い当ててたことは不思議だし、
謎解きが進むにつれてデジデリオの人物像が浮かび上がってくる様子は凄いな〜と思います。
ただ、だからといって生まれ変わりかどうかという証拠は何もなく、
単にデジデリオという人物について新たに色んなことがわかったというだけ、とも読めますが、
しかしこれだけの行動力と情熱をもって調べ上げられたのは尋常でなく、
やはり導かれていたのかも?と思えてくるのでした。

杏ちゃん主演でドラマ化もしてたようで、見てみたい。
再放送しないかなあ。

そして読了後、
一ヶ月前くらいに観た「HOLY MOTORS」をふと思い出した。



観た後数日間は脳みそが占領されるほどのインパクト有ります。

演じることや映像作品に対する何らかの投げかけであったり、
Motion Pictureへのオマージュだとか、
舞台としての「この世」だとか、
最終的には「現実」ってなんだろうと考えてしまうに至った、
何ともイマジネーションに溢れた映画なのですが、
これは輪廻転生の話とも考えられる気がしてきた。
どこまでいっても終れない、魂の旅、、、みたいな。



千年の愉楽/リトルミスサンシャイン

2013年03月28日 22:50

千年の愉楽

去年、三島由起夫の映画の舞台挨拶で若松監督の姿を拝見しました。
まさか亡くなるなんて、、、


内容的に消化不良な部分もありましたが、
今ちょうど縄文時代のプリミティブな死生観に関する本を読んでいて、
その本と結構通ずるものがあり、色々考えてしまいました。

今、人間は自然をコントロールして生きることで文化的な生活を手にしているわけだけど、
人生を通して計画的に生きることってほぼ不可能ですよね。
(ここでの自然というのは、外界の自然でもあるし、
自分の中の自然(野性や欲望)という意味でもある)
コントロールできない局面で顔を出す生身の自分と対峙するのって、
自分にとってはある意味恐怖。

自然は克服するものじゃなくて、共生していくものだとは思っているのですが、
そうはいっても人生思う通りに行かないことばかりなわけで、、、
中々ゴールに辿り着けないテーマです。

何か話しが飛躍してしまいましたが、
俳優陣では、高良健吾がインパクトありました。
これまでそんなにいいと思ってなかったんだけど、
というか、ちゃんと見たの蛇にピアスくらいなんですが、
この映画での彼の眼差しには女性なら悩殺されます。



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これ、めちゃいい話、、、
もっと早く見ればよかった。
息子役のポール・ダノさんが超ユニークで気になる。
そういえば、ルビースパークスを見ようと思いながら上映が終わってしまい見損ねたんだけど、
このポールさんが主演だったんだね!やっぱ見とけばよかったー。

マグノリア

2012年08月12日 22:50

Huluに「マグノリア」が上がっていたので、10年ぶりくらいに観ました。


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初めて見た時も衝撃的だったけど、今観て、あらためて打ちのめされたのでした。

一見無関係なようでどこかで繋がっている人々の一日を描く群像劇で、
3時間超の大作なのですが、その長さはあまり気にならないくらい、テンポよく色んなことが起きます。
(なんせ登場人物の人数が多いので)

しかし、今回観て思ったんだけど、異なる人物に同じテーマが重複して与えられているよね。
(死の前に自分の人生を振り返った際の後悔の念、自分の犯した過ちへの懺悔、親と子の確執、愛の持っていき場所、等)これをもっと単純化して、もっとコンパクトに観やすくまとめることもできたんじゃないかと思ったんだけど、それをやらなかったからこそ、この映画は重いんでしょうね。

私はジョン・Cライリー演じる警察官が、デートを申し込んで有頂天になった直後に、警察官として最悪な大失態をしてしまうエピソードがすごい気に入っていて。気に入ってるというのもおかしいけど、なんというか、さっきまで浮かれまくってたのに、突然泣きたいくらい惨めな気持ちに叩き落されるかんじが、何だかもの凄く共感できてしまい・・・。しかし、だからこそ、彼が自分の恥部を正直に告白するシーンに心打たれてしまう。

あと、フィリップシーモアホフマンが演じる介護士も印象的だった。一見優しげなんだけど、表情のいやらしさが半端なく、一筋縄ではいかない感があり。エロ本を頼むエピソードとか、何かニヤリとしてしまう。

極めつけは元ちびっ子クイズ王(ウィリアムH.メイシー)の
「愛があるのに、そのはけ口が見つからないんだ」というセリフ。


誰もが自分(と周囲数メートル)の問題の中でもがき苦しみ、ほとんど盲目的になっているところに、
天変地異が起きる。
冷水を浴びせられたみたいに、一瞬自分の問題を忘れて、その奇天烈な現象に仰天するかしない人間達。

リンダ(ジュリアンムーア演ずるお金持ちの嫁)は、タイミングが違っていれば(=あの怪奇現象の後だったら)、違う結末を選んでいたんじゃないな。

こういうことも有り得る it did happen....

映画って色々なタイプのものがあり、それこそ、多くを語らずに観るものが感じ取ればいいっていうスタンスもあるじゃないですか。実際、説明が多すぎる映画は辟易するけれど、結局、映画って制作者の創作物なわけだから、映画の中から勝手に感じ取って下さいっていうのも、何だかなあって思えていたこのごろ。

しかしマグノリアを観てたら、「どれだけ映画の中に自分の想いを表現するか、盛り込むか」、それに賭ける情熱がストレートに伝わってきて、何だか清々しくなりました。

というか、この作品を作ったとき、P.T.アンダーソン(監督&脚本)は20代だよ。
すごすぎるよ。信じられませんよ。

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映画の中で、Aimee Mannを中心とした楽曲をストーリーと巧みに絡ませていて効果的でしたが、
音楽担当のJon BrionはElliott Smithと組んでレコーディングをしていた時期があったそうです。
本来ならFigure8の後に出るアルバムだったはずですが、
結局、仲違いによって、ほとんど完成していたものをElliottが捨ててしまったとのこと。
Elliottファンとしては、本っ当〜に悔んでも悔みきれません


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